信長や秀吉って何を食べてたんじゃろ?戦国武将の好物!
今を生きる私たちに好物があるように、戦国時代を生きた武将たちにも好物はありました。サプリメントなども無い時代ですから、「腹が減っては戦はできぬ」という言葉がある通り唯一のエネルギー補給となる食事はとても重要であったことが分かります。では、戦国時代の「三大英傑」と呼ばれる「織田信長」「豊臣秀吉」「徳川家康」は、一体どのようなものが好物だったのでしょうか。
信長の好物
天下布武を目指し数々の戦いを勝ち抜いてきた名将・織田信長は、その後の歴史を大きく変えた武将として有名です。安土城から上洛して天下人となった織田信長ですが、料理の好みは庶民的で公家が食べるような上品な料理は好まず、出身地である尾張の郷土料理である「焼き味噌」や「干し柿」などが好物だったようです。また「せっかち」であることが知られており、戦の前には立ったまま好物の「湯漬け」をかき込んでから出陣したという話が知られています。
豊臣秀吉
志半ばで倒れてしまった織田信長の後を継ぎ全国統一を成し遂げた豊臣秀吉は、一農民の子どもから天下人となり、その派手好きで有名です。贅沢の限りを尽くした料理を日々食べていましたが、好物は以外にも質素な「割粥」であったと言われています。割粥とは石臼で米を細かく砕いて作ったお粥のことで、少ないお米で満腹感を得られる食事として農民が好んで食べる主食でした。
徳川家康
戦国時代の最終的は覇者である徳川家康は、常に健康と食事に気を遣っていました。徳川家康と言えば天ぷらを食し過ぎて死んだと言われていますが、好物として伝えられているのは「麦飯」です。血糖値や血圧を下げる効果があり、ビタミンB1も豊富に含みコレステロールの吸収を防ぐ効用もあるなど、健康に関心の高かった徳川家康にぴったりの食べ物です。麦は白米よりも固いのでゆっくり噛まないと消化不良になってしまいますが、長生きするためによく噛んで食べることに注意していた家康は、麦飯のおかげで戦国時代の武将にしては異例の75歳まで生きることができたと言われています。